2010.09.07

モード感溢れるスポーティカジュアル「Y-3」の2010-11年秋冬広告キャンペーンに、元フランス代表フットボール選手のジネディーヌ・ジダン氏（38）が起用されている。

現在、YouTubeで「Y-3」キャンペーン動画が公開中。

静かなるモノクロームの世界で、スポーツにインスパイアされたプロダクトの揺らぎを、抽象的表現を絡めて切り取った。

撮影場所はNYのハドソン・リバー・パーク。スタイリングは二コラ・フォルミケッティが担当した。なお、ジダンは前春夏に引き続いての起用となる。

ちなみに前春夏のキャンペーン動画はコチラ。

カラーなジダン。

そして今秋冬、2010-11年秋冬「Y-3」のテーマは「未来vs伝統」。

FIFAワールドカップの陽気に包まれた春夏が終焉し、陰鬱な空気に満ちた今秋冬の世界観は、暗く、重たい。

そんな陰鬱な世界からの脱却を、黒を基調としながらも、鮮やかなカラーを随所に散りばめたクリエイションで試みた。

アイテムの軸は、パターンを現代的に解体・再構築したミリタリールック。長くゆったりとしたケープに変貌を遂げたMA-1フライトジャケット、カシミヤ素材のトラックスーツ、オーバーサイズのジャンプスーツなど。

ウールのセーターやカーディガンには、ユーモア溢れた子猫のパッチや、「I’m thinking prison break.」（脱獄を検討中）や「World is not fair.」（世の中は不公平）などのアンチ・テイストなスローガンが載せられている。

「最近の服はどんどんタイトで短く、セクシーになってきている。だからあえて身体をあまり見せすぎないように覆い隠したかったのです」

と、山本耀司。

「未来vs伝統」の結末やいかに！？

Text by Takafumi Hojoh