素材は、「コーチ」の歴史を語るうえで欠かせない「グラブタンレザー」（1962年開発）を再現した、美しい質感の「レトログラブタンレザー」を採用。

フルグレインカウハイドレザーにクロムなめしを施し、さらにアニリン染料で染めることで革本来の独特かつ自然な風合いを活かし、さらに表面のつや感を出すためにオイルとワックスで丹念に仕上げられている。

その「レトログラブタンレザー」に、「コーチ」アーカイブの「ティッキングストライプ」プリントをエンボスして現在にアップデート。

70周年を称するに相応しいクラシックかつ革新的なデザインとなっている。

ちなみに、今回の70周年記念モデルで施されている「ティッキングストライプ」とは伝統的な寝具の柄のこと。「コーチ」でも長らく革小物やバッグの裏地として使われていた馴染み深いデザインアーカイブだ。

現状モデルでは、「ティッキングストライプ」が用いられていないスエード素材のバージョンも販売中。

価格も若干違い、デザイン面も、表面はスエードだが体に当たる裏面にはレザーが配されており、スエード特有のスレや色移りが最小限に抑えられている。

ちなみに、NY市マンハッタン区の南部、グリニッジ・ヴィレッジでも美しい景観の残るエリアに位置するBleeckerストリートは、ファッショナブルなショッピングストリートとしても有名だ。

昨年5月には、「COACH」（コーチ）メンズストアもオープンしている。

70周年の重みと軽快な持ち心地。「コーチ」のバッグで颯爽と街に出よう。

Text by Takafumi Hojoh