NYの空気が伝わってくる動画2編!「ACE HOTEL × BEAMS」のコラボレーションプロジェクト(前編)
米国で話題になっている、「ACE HOTEL」をご存知だろうか。
“CULTURAL ENGINEER”(カルチュラル エンジニア)を自称するクリエイティブチーム「NEVERSTOP」のディレクションによる、新進気鋭のブティックホテルだ。
「ACE HOTEL」は1999年にオレゴン州・ポートランドでスタートし、その後はシアトル、パームスプリングス、そして2009年にNYにオープン。どの館も音楽やファッションを融合させた空間が特徴的で、ツーリストだけではなく地元の人々にも人気のスポットとなっている。
特に、週末にはロビー全体がクラブスペースとなり、ホテルには宿泊客だけではなくファッション関係者やアーティスト、ミュージシャン、ビジネスマンなど多種多様な人々が集い、新しいムーブメントが誕生する場として注目されているらしいのだ。
このACE HOTELと、ライフスタイルカンパニー「BEAMS」(ビームス)が2011年秋に異業種コラボ。
キッカケは、ACE HOTELを手掛けたNEVERSTOP(1996年創設)の中心人物であるAlex Calderwoodが、BEAMSの洋服を20年来愛用していたことによる。
コラボ協力ブランドの面々は聞いて納得。
日本からは、こだわりの物作りに定評がある「BUZZ RICKSON’S」(バズリクソンズ)、日本が極めた、吊り編みの技術を駆使したコレクションが特徴的な「Sanca」(サンカ)など。
米国からは、「PENDLETON」(ペンドルトン)、「NEW ERA」(ニューエラ)、「Churchill」(チャーチル)、「Tanner Goods」(タンナーグッズ)などアメリカンクラフトを守り続けているブランドたちだ。
ちなみに、コラボアイテムが置かれたブランケットは「ペンドルトン」製。
ピュアバージンウールのジャカード織ベイビーブランケットは、ベーブ・ルースや、ルー・ゲーリックの時代のヤンキースユニフォームからインスピレーションを受けて作られたもの。“ACE HOTEL NYC”のクレストがブランケットのセンターに入り、ACE HOTELとBEAMSのダブルネームがつく。
こちらのロゴTシャツは、日本が極めた吊り編みの技術を使用したコレクションが特徴的な「Sanca」(サンカ)製。
クラシカルな吊り編み生地に染み込みプリントを施して、レトロな雰囲気を醸し出している。
東洋エンタープライズに制作を依頼したジャケットは、米海軍初期のNAVYショールカラージャケットをベースに、サイズバランスを現代風にアップデート。
ジャケットの内側に、ケネディ米大統領が経済危機に直面する国民に向けて奮起を促す為に発したメッセージ“RISING TIDE LIFTS ALL BOATS”(何事を成すにも時期がある)という意味のステンシルロゴが配置されている。
コラボ2シーズン目となる今春夏は、プロジェクトのバックボーンを伝えるべく、ドラマ仕立てのショートムービーとAlex Calderwood自ら出演するインタビュームービーを制作。
NYと東京でライフスタイルを発信し続ける両者が仕掛けるダブルネーム、その想いを受け取ってみよう。
BEAMS Online Shop: (検索: ACE HOTEL )
ACE HOTEL: http://www.acehotel.com/
ACE HOTEL(SHOP): http://shop.acehotel.com/product/all/
(後半につづく)
Text by Takafumi Hojoh