2012.04.21

今、最も話題になっているファッションデザイナーといえば、やはり、ラフ・シモンズ（Raf Simons／1968年1月12日生）だろう。

4月9日、レディスのオートクチュール、プレタポルテ（既製服）、アクセサリーコレクションを手掛けることになるパリのグランメゾン「Christian Dior」（クリスチャン・ディオール）の新しいアーティスティック・ディレクターに就任した。

実際、彼がDiorで手掛けることになる部門は、レディスなのだが、メンズ出身のラフのクリエイションに触れてきた世代にとっては至極ムネアツなニュースなのだろう。

Diorでのラフ初のクリエイションは、7月のパリ・オートクチュールコレクションでお披露目されることになる。

その、ラフ・シモンズが手掛けるシグニチャーブランド「RAF SIMONS」（ラフ・シモンズ）の新ライン「RAF SIMONS 1995」から、“ヒストリー・オブ・マイ・ワールドTシャツ”がリリース。

つい最近まで素顔を露出することを控え、自身の個人的興味関心やコレクションのインスピレーション源をあまり公にしていなかった寡黙なデザイナーの感覚的なものが浮き彫りとなっている珍しいデザインだ。

これらのアイテムは、ラフがかつて影響を受けた事柄や人物がントされている、文字通り「RAF SIMONS HISTORY OF MY WORLD」なもの。

ラフ・シモンズというファッション界の大人物をもっとよく知るキッカケとして、そして彼の歴史を語るうえでなくてはならないアイテムになること間違いなしだ。

価格は、フィロソフィー文字プリント、フォトプリントともに17,800円。

代官山のELIMINATOR（エリミネイター／住所：東京都渋谷区代官山町10-1／TEL：03-3464-8144）ほかで取扱中。

ちなみに、以前にも「ラフ・シモンズ」のディフュージョンラインとして2006年春夏より「ラフ・バイ・ラフ シモンズ」（RAF BY RAF SIMONS)が存在していたが、2011年に終了。

フレッシュかつウエアラブルなコンセプトは、「RAF SIMONS」ブランド設立15周年を記念して2011年にスタートした新ライン「RAF SIMONS 1995」に受け継がれている。

気になるのは、これらフォトプリントされた人物が誰なのか、ということ。

野澤圭介・「エリミネイター」バイヤーは以下のようにコメント。

「RAF SIMONSの身近に存在し、リスペクトに値する人物をフィーチャーしたグラフィックTシャツです。敢えて誰だかは伏せておきたいというRAFの意向があるそうなので残念ですが、影響力のある人物に間違いは無さそうですよね。」

Text by Takafumi Hojoh