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パリコレブランド「agnès b.」創設者のアニエスベー女史がフランス芸術文化勲章の最高等級「コマンドゥール」受勲

(左)ティエリー・フレモー(カンヌ国際映画際総代表)、(中)アニエスベー(=アニエス・トゥルブレ/パリコレブランド「agnès b.」創設者)、(右)ジル・ジャコブ(フランス栄典制度の最高峰レジオンドヌール勲章の「コマンドゥール」保持者でもあるカンヌ国際映画祭現会長)

1975年創設のパリコレブランド「agnès b.」(アニエスベー)の創設者、アニエスベー(アニエス・トゥルブレ)女史が、2012年5月23日、名誉あるフランス芸術文化勲章の最高等級「コマンドゥール」を受勲した。

受勲式は2012年5月23日、カンヌ国際映画祭メイン会場の「Palais des Festivals et
des Congrès」で行なわれ、(芸術文化勲章とは別個の)フランス栄典制度の最高位であるレジオンドヌール勲章の「コマンドゥール」保持者であり、カンヌ国際映画祭の現会長であるジル・ジャコブ氏によって授与された。

フランス芸術文化勲章とは、1957年に設立されたフランス文化省が運用する名誉勲章のことで、芸術・文学の領域での創造、もしくはこれらの分野においてフランスや世界での普及に傑出した功績のあったフランス国内外の人物に授与される。

等級は、「シュヴァエリエ(騎士)」「オフィシエ(将校)」、そして今回アニエスベー女史が受勲した最高位「コマンドゥール(騎士団長)」の3つ。

「シュヴァリエ」は30歳以上の芸術家にのみ授与されうるものとなっており、その上級の「オフィシエ」と「コマンドゥール」については、以前の等級を授与されてから少なくとも5年を経て(既に「オフィシエ」である場合を除く)、新たな叙勲に値する功績を示した者にのみ授与される。

1997年の政令以降、定員は年間で「シュヴァリエ」が450名、「オフィシエ」が140名、「コマンドゥール」が50名と定められており、極めて限られた勲章なのだ。

フランス芸術文化勲章。(左)シュヴァエリエ(騎士)、(中)オフィシエ(将校)、(右)今回アニエスベー女史が受勲した最高位コマンドゥール(騎士団長)

ちなみに、フランス芸術文化勲章を受勲している日本の著名なファッション業界人は、高田賢三(ファッションデザイナー/シュヴァリエ:1984年)、大内順子(ファッション評論家・ジャーナリスト/オフィシエ:2001年)、伊藤美恵(アタッシェ・ドゥ・プレス/シュヴァリエ:2009年)、山本耀司(ファッションデザイナー/コマンドゥール:2011年)らがいる。

デザインもカッコイイ、そして名誉あるフランス芸術文化勲章。

「アニエスベー」で「コマンドゥール」を首に掛けたトロンプルイユTシャツとか作って欲しいかも!

Text by Takafumi Hojoh

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