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フレッドペリー公式サイトで無料動画視聴!英国サブカルの変遷を追った『SIXTY YEARS OF REBELLION』

『SIXTY YEARS OF REBELLION』(シックスティ・イヤーズ・オブ・リベリオン/原題:SIXTY YEARS OF REBELLION/製作年:2012年/製作国:イギリス/監督:ドン・レッツ/プロデューサー:ジョン・オズボーン)

メンズノンノ読者に是非オススメしたいドキュメンタリーフィルムをご紹介。

なんと、「FRED PERRY」(フレッドペリー)のオフィシャルサイトにアップロード(YouTube)されているので無料で視聴できる。

その映画は、『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』(シックスティ・イヤーズ・オブ・リベリオン/原題:SIXTY YEARS OF REBELLION/製作年:2012年/製作国:イギリス/監督:ドン・レッツ/プロデューサー:ジョン・オズボーン)。

イギリスを代表するファッションブランド「FRED PERRY」(フレッドペリー)の創設60周年を記念して、グラミー賞(2003年)受賞のフィルムメーカーであり、DJ、ミュージシャン、文化コメンテーターもこなす Don Letts (ドン・レッツ/56歳)氏によって製作された、ブリティッシュサブカルチャーの60年を描くドキュメンタリーフィルムである。

ちなみに、“REBELLION”とは、“反抗”の意だ。

『SIXTY YEARS OF REBELLION』(シックスティ・イヤーズ・オブ・リベリオン/原題:SIXTY YEARS OF REBELLION/製作年:2012年/製作国:イギリス/監督:ドン・レッツ/プロデューサー:ジョン・オズボーン)

本作品は、1950年代から2000年代までを10年ごとにクローズアップした6つのショートフィルムから構成されており、「テディボーイズ」「モッズ」「スキンヘッズ」「パンク」「レイヴ」など、時代を象徴するサブカルチャーがフィーチャーされている。

フリーで無料でシェアし放題のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のYouTubeにアップされているので、メンズノンノWEBで全編を紹介することもできるのだが、それも野暮なので、ここでは動画アップロードは第1章の紹介にとどめる。

是非、「FRED PERRY」(フレッドペリー)オフィシャルサイト( http://www.fredperry.jp/ )で、他のフレッドペリー物語などと絡めてしっかりと把握してもらいたい。

Episode 1/6:Born to be wild/『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』

第1章「Episode 1/6:Born to be wild」は、「テディボーイズ」と「ロッカーズ」の登場によるブリティッシュユースサブカルチャーの誕生に焦点をあてたもの。

DJのフィル・ジュピタス(英国のコメディアン、俳優、パフォーマンス詩人、漫画家。BBC2のTV番組「Never Mind the Buzzcocks」でブレイク)と、アナウンサーのロバート・エルムズ(英国のアナウンサー、作家。1980年代には雑誌「The Face」のライターを努め、現在では彼のBBCロンドン94.9でのロングラン番組で知られている)のインタビューを収録。

Episode 2/6:This is a modern world/『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』

「Episode 2/6:This is a modern world」は、1950年代後半にロンドンで台頭した「モッズサブカルチャー」をフィーチャー。

ジェフ・デクスター(英国のDJ。オックスフォード・ストリートのモッズクラブのレジデントDJからキャリアをスタート、ダンサー、シンガーとしても活動。後年はバンドのマネージメントも手がける)と、エディ・ピラー(アシッド・ジャズ・レコード創設者。1980年代のモッズ・リバイバルの一環としてキャリアをスタート)のインタビューを収録。

Episode 3/6:Made in England/『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』

「Episode 3/6:Made in England」は、1960年代に英国で登場した「スキンヘッド」のサブカルチャーに焦点をあて、これがいかにジャマイカの「ルード・ボーイズ」に影響されたかを探る。

ケヴィン・ローランド(ミュージシャン。デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのフロントマン。1983年、『カモン・アイリーン』が全米No.1ヒット)と、リンヴァル・ゴールディング(ミュージシャン。1970年代後半から1980年代前半にかけて2トーン・ブームを巻き起こしたザ・スペシャルズのリズムギターを担当)のインタビューを収録。

Episode 4/6:Soul Power/『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』

「Episode 4/6:Soul Power」は、1970年代に英国で登場した「ソウルボーイ」のサブカルチャーを探る。

ノーマン・ジェイ(英国のDJ。MBE勲章 / 大英帝国勲章をエリザベス女王から貰った唯一のDJであり、UKが世界に誇るレアグルーヴ・マスター)と、ラス・ウィンスタンリー(ノーザン・ソウルの伝説的なクラブ、ウィガン・カジノの創設者。近年はラジオDJとしても活躍)のインタビューを収録。

Episode 5/6:Black n white riot/『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』

「Episode 5/6:Black n white riot」は、1970年代後半に英国で始まった「パンク」と「2トーン」のサブカルチャーに焦点を当てる。

ヴィヴ・アルバータイン(ミュージシャン。ポスト・パンクバンド、スリッツの元メンバー/ギタリスト)と、ポーリン・ブラック(ミュージシャン。2トーンバンド、ザ・セレクターのボーカル)のインタビューを収録。

Episode 6/6:Beaten Generation/『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』

最終章「Episode 6/6:Beaten Generation」は、1980年代と1990年代のカジュアル、「レイヴ」や「ブリットポップシーン」を取り上げ、未来のイギリスのサブカルチャーとは何かを問う。

スティーブ・メイソン(ミュージシャン。ザ・ベータ・バンド、キング・ビスケット・タイム、ブラック・アフェアーと数々のバンド、プロジェクトで活動)と、ウェイン・ヘミングウェイ(英国のデザイナー。1982年より自身のショップ『レッド・オア・デッド』を経営。2006年にMBE勲章授与)のインタビューを収録。

そのまとめは、「『レイヴ』はおそらく最後のオリジナルなサブカルチャーであり、続く『ブリットポップ』はレトロファッションとミュージックの要素を持ち、バンドやモッズファッションへの回帰でもある」となっているが、自分の目で確かめて、考えてみよう。

貴重な映像に垣間見えるブリティッシュファッションにも注目。

もちろん、ブリティッシュファッションの代名詞である「FRED PERRY」(フレッドペリー)の文字も映像も出てくる。

様々なカテゴリーやカルチャーが再生産されリミックスされ揶揄され混ざり合った現代ファッション事情だが、このドキュメンタリーフィルム『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』を観て、本物のルーツを見極めたい。

そして、胸に刻もう。

“そのスタイルは勝ち誇ることなく挑戦的に。もっともな理由があって反抗的に。”

「FRED PERRY」(フレッドペリー):『FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLION』
(シックスティ・イヤーズ・オブ・リベリオン)
原題:SIXTY YEARS OF REBELLION/製作年:2012年/製作国:イギリス/監督:ドン・レッツ/プロデューサー:ジョン・オズボーン
FRED PERRYhttp://www.fredperry.jp/
FRED PERRY PRESENTS / SIXTY YEARS OF REBELLIONhttp://www.fredperry.jp/60th/film/

Text by Takafumi Hojoh

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