昨年の11月、VICE JAPANから発刊されたフリーマガジン「VICE PHOTO ISSUE」をご存知だろうか。

そもそも、「VICE」とは、1994年にカナダ・モントリオールで創刊したフリーマガジンのこと。

シニカルでアイロニーに満ちたヴィジュアルと毒のある文章で、無料とはいえピックアップ率は驚異の100％を誇る紙メディアとして発祥し、現在は世界35都市で発刊されるグローバルメディアに成長。

世界25ヵ国で約110万部を配布するフリーマガジン「VICE」をはじめ、オンラインメディア「VICE.com」、音楽チャンネル「Noisey」、世界規模のアートプロジェクト「the creators project」、テクノロジーチャンネル「Motherboard」、ファッション誌「i-D」との連動チャンネルなど、多様な広がりを見せている。

なかでも、毎年発刊される、写真を中心としたコンテンツ“Photo Issue”は、配布数日で街から消えるため入手できない愛読者が続出しているとか。

この「VICE」の“Photo Issue”が昨年11月、遂に日本上陸。

これを記念して、誌面連動の写真展「GLOBAL PHOTO COLLABORATIONS by VICE JAPAN」が、「DIESEL SHIBUYA」併設の「DIESEL ART GALLERY」で開催中だ。

期間は、2月14日（金）まで。

この写真展「GLOBAL PHOTO COLLABORATIONS by VICE JAPAN」のテーマは「アーティスト・コラボレーション」。

キム・ゴードン、ロジャー・バレン、サンディ・キムらの著名フォトグラファーやアーティストに加え、日本からも田附勝氏、大橋仁氏、KYOTARO氏、新田桂一氏、題府基之氏らが参加している。

会期中の「DIESEL ART GALLERY」では、展示作品のほか作品集などの物販もあるとのこと。

また、日本人アーティストたちの記録映像も上映され、「VICE PHOTO ISSUE」も不定期に配布されるらしい。

まずは、デジタルメディアとして復刊した「VICE JAPAN」と、10ヵ月間で1,200万回を越える再生数と8万件以上のチャンネル登録を獲得したという「VICE JAPAN」公式YouTubeをチェック。

DIESEL ART GALLERYで、イタリアン・プレミアム・カジュアル「ディーゼル」と、カナダ発祥のインディペンデントマガジン「VICE」との刺激的な共振をとくと見たい。

Text by Takafumi Hojoh