オリジナリティ溢れるアーティストの活動をサポートするというコンセプトのもと、「55DSL」がアーティストを紹介する空間としてスタートした「STUDIO55」で、フォトグラファーのJoji Shimamotoの写真展「#BS_archives」を開催中。

会期は3月2日（日）まで。

Joji Shimamoto は、1983年米国生まれのフォトグラファー。

サンフランシスコで写真を学び、自身もまたスケートボーダーとしてアメリカのリアルなサブカルチャーに触れ、アメリカや日本（最近ではラフォーレ原宿やBLUE NOTE TOKYOにて）で数々の写真展を催している。

タイトルにある「#BS_archives」（バックサイドアーカイブス）だが、“バックサイド”とはスケートボードの技であるフロントサイドトリックとバックサイドトリックになぞったもの。

直訳すれば表の面と裏の面を、Joji Shimamotoは己の経験則に従って、写真に切り取ってきたのだという。

それは表には出てこないストリートカルチャーという裏の世界であり、“表に流れる誰かに都合の良い情報よりも、裏で流れる情報のほうが現実味を帯びているのではないか”、そんな見識に立っている。

表からは見えない裏側の価値。

Joji Shimamotoの「#BS_archives」で紡がれる写真は、そんなストリートの裏側をアーカイブする。

ちなみに、この写真展のキュレーターは「RED ONE PRESS」（ http://www.redonepress.com/ ）。

ストリートカルチャーを中心としたアート情報を扱う日本のウェブマガジンだ。

Joji Shimamotoの写真に触れると、ナマのストリート、その“バックサイド”が脳裏に刻み込まれることだろう。

Text by Takafumi Hojoh