定番「オールスター」がモードに!「アヴァン コンバース」誕生の秘密
「コンバース」のベストセラー、定番中の定番スニーカー「オールスター」の100周年を記念して誕生した、日本企画によるハイエンドラインが「AVANT CONVERSE(アヴァン コンバース)」だ。
そのデビューを飾るコレクションのゲストデザイナーに迎えられた、元「ランバン」アーティスティック ディレクターのアルベール・エルバス氏にメンズノンノが独占インタビュー!
14年間に亘り携わった「ランバン」を退任、動向が注目されていたところ、この「アヴァン コンバース」を契機にファッションの世界に復帰を遂げたアルベール氏。
──ご自身の「コンバース」との出会いは?
アルベール・エルバス:14歳のとき、モロッコの自宅で。テレビCMだったと思います。
──「アヴァン コンバース」誕生の経緯を教えてください。
アルベール:ランバンの職を辞して数か月は、世界を旅して旧友との親交を温めていました。帰国後、日本のコンバースの方々から依頼を受け、興味深く話を聞きました。
──パリのモードの中心から、カジュアルなイメージの「コンバース」への参画には驚きの声が挙がっています。
アルベール:旅を通じて、SNSの隆盛などに「世界は変革の大きなうねりの中にある」と感じました。目まぐるしい発展の最中にあって、ふと日本特有の、エレガントな“静寂”の文化を思い出すことがあるのです。日本からのアプローチに縁を感じた理由でもあります。
アルベール:全6型のボディには、キャンバスではなくラグジュアリー感が味わえるレザーを採用しました。特製のシューズボックスも、モードのエッセンスと言えるでしょう。
──その一方で、描き込まれたイラストにはアルベールさんらしいユーモアを感じます。
アルベール:私の似顔絵を描きました(笑)。ファッションは、人々に笑顔や幸せな瞬間を創り出すためのものと考えています。
──メンズノンノ読者には、どのデザインがおすすめでしょうか?
アルベール:渋谷のような刺激が溢れる街にはアッパーに星のエンブレムを施した一足を。東京の若者たちは、まるで小宇宙のように個々が独自のスタイルをつくり出しています。スーツにも合わせてみてほしいですね。
──スーツでは、さすがに上司にNGと言われそうですが…。
アルベール:「Kawaiiでしょ?」と、ユーモアであることを訴えましょう!(笑)
Photos by Takahiro Michinaka
Interview&Text by Takafumi Hojoh