世界がうらやむ! ジャパンブランドのサングラスを解説
アイウエアの分野において、世界でもトップクラスのクオリティを誇っている日本製。今、メンズノンノが注目している6つの国内ブランドを紹介しよう。
2. 創業70年の老舗/エナロイド
3. 希少なセルロイド製/カーニー
4. ファッション性抜群!/ブラン
5. アパレルブランドの本気/パイン
6. ガラスレンズの機能美/シングラス
誰にでも似合う、と言っていいほどかけたときの収まりと顔馴染みがよく、高い人気と信頼を集めている「アヤメ」。癖があるように見えるデザインでも小ぶりに作ることでフォルムの強さを抑えたり、フレームを細めにして印象をコントロールするなど、緻密にデザインされた絶妙なバランス。
岐阜県中津川市の恵那眼鏡工業が、自社ブランド「エナロイド」としてスタート。メガネ製作を一貫して行える会社は国内でもほとんどなく、高い技術を背景にしたクオリティが魅力だ。磨き工程に一週間をかけるという肌当たりの柔らかさは絶品!
セルロイドを製造するメーカーは世界でも数少なく、メガネを製作できる職人も僅かという状況で、その透明感と温かな雰囲気に魅せられたヴィンテージバイヤーが立ち上げたアイウエアブランド「カーニー」。形状が固定しやすい素材なので芯材は不要だが、水分が含まれているため柔軟性が高く、心地いい肌当たり。ハンドメイドで仕上げたオーセンティックなデザイン。
フレームの先端にアクセントカラーを入れたデザインが象徴の「ブラン」。ロンドンコレクションにて「ケイスリー・ヘイフォード」のランウェイで使用されるなど、長年バイヤーを務めたデザイナーならではのクリエイションは注目。アイウエアでモードやスタイルを提案できる数少ない存在だ。
「パイン」は、ブランドのスタートからウエアとは別にアイウエアにも注力し、バリエーションを充実させている。ヴィンテージからのインスパイアに独自のエッセンスを加え、通常の倍も厚いセルやヨーロッパスタイルを思わせる高めのブリッジなど、作り込みの深さと芯のあるモード感が力強い。サイドのポップアップしたネジが特徴。
70年にわたってガラスレンズを製作してきた光学ガラスメーカーから誕生した「シングラス」。現在はプラスチックのメガネレンズも、かつては高級カメラや顕微鏡と同様にガラス製だった。ガラスレンズは紫外線などによる経年劣化が少なく、視界がクリアに感じられる。自社技術を駆使して軽く、薄く、割れにくく、光学性能に優れたガラスレンズの開発で欠点を克服、サングラスに実装することに成功した。
※価格は全て税別です。
Photos:Yoshio Kato Stylist,Composition&Text:Tsuyoshi Yamada[plume]