兒玉、原、鈴川。メンズノンノモデルを卒業する3人の心境と、これから。
「まるで違う星にやってきたような
感じでした!」
鈴川博紀
メンズノンノ卒業インタビュー
──メンズノンノモデルになった動機は?
もともとメンズノンノを読んでいて、そこに出ているメンズノンノモデルは憧れの存在でした。僕もああいう風になりたいと思って、オーディションに応募するつもりでいたんです。だからボーイズアワード オーディションを友人に薦められても受けるつもりはありませんでした。ところが、グランプリの副賞でメンズノンノ専属モデルになれることが発表されて。エントリーしたらグランプリに選ばれ、メンズノンノモデルになることができました。
──芸能界に憧れがあった?
演技にはちょっと興味がありました。オダギリジョーさんと麻生久美子さんのドラマ『時効警察』が大好きで、録画して何度も見返して台詞を覚えていたんですよ。間の取り方や表情の作り方も魅力的で、小学生でしたが俳優っておもしろそうだなと。
──メンズノンノモデルになってみて。
違う星に来た、みたいな感じでした。異星に着いてそこに人がいたら、こんな気持ちになるだろうなと(笑)。メンズノンノモデルのメンバー紹介みたいなYouTube動画をアイドルを見るような気持ちで眺めていたから、実際に会ったときは本当にそう思いましたね。初めて撮影で一緒になったのは栁くん。バスケの選手みたいな真っ赤なジャージ&ヘアバンドのスタイルで現れて、「お疲れさまです」と挨拶したらゆるい感じで「お疲れー」っ返してくれて、座ったらすぐに寝てしまって…(笑)。その感じがすごくかっこよかった。
──印象に残っている仕事は?
創刊30周年イベント「メンズノンノフェス」に参加できたことは特別な思い出ですね。会場の熱を感じながら、あのステージを歩けたことはハッピーでした。撮影は朝が早く、楽しみすぎて前日に眠れなかったこともよくありましたが遅刻は一度もしませんでした。メンズノンノモデルになり、いろいろなものを見る機会があって圧倒的に興味の幅も広がりました。デザインがおもしろい服に出会って、ドイツのバウハウスの影響について調べたり。
──今後の進路は。
俳優の道に進みたいと思っています。映画やドラマなどの出演作品で着た服が流行るような俳優になることが目標です。『ロード・オブ・ドッグタウン』を観た若者が70年代のスケーターファッションに目覚めたり、『キングスマン』を観た若者がスーツを着たくなったり、そんな風に人に影響を与えたい。チャンスがあれば大根 仁さんや三木 聡さんの作品や、岩松 了さんが演出する舞台に出てみたいです。今はまだ夢のまた夢なので、実現できるように頑張りたいと思います。とりあえずは一人暮らし(笑)。実家暮らしで生活面を親に甘えているので、誰にも頼らない生活をしてみたいですね。自分自身を知る意味でも、まずは自立しなければと思っています。
──最後に読者へメッセージを。
刺激的な3年間を過ごさせてもらいました。これまでの僕の人生で間違いなく絶頂の3年間だったと思います。そういう経験をさせてくれたメンズノンノのスタッフのみなさん、「見たよ!」と声をかけてくれた読者のみなさん、応援してくれた友達みんな、本当にありがとうございました!