メンズノンノモデルの成田凌が、CS放送フジテレビNEXTオリジナル連続ドラマ『FLASHBACK(フラッシュバック)』で俳優デビューするというニュース、皆さんすでにご存知ですよね。
演技経験ゼロの成田が、若手実力派女優・高梨臨さんとのW主演に大抜擢されたというのだから驚いた人も多いハズ。
第一話の放送が12/19(金)に迫る中、当ブログではドラマ『FLASHBACK』がどうやって作られていったのか、そして俳優として経験を積んでいく成田凌の姿を5回に分けてお届けしていこうと思います。
初回はドラマ『FLASHBACK』の制作スタッフとの顔合わせを兼ねた“衣装合わせ”から。
“衣装合わせ”とは、撮影がスタートする前に行う重要な作業の1つ。スタイリストさんが用意した、たくさんの衣装を役者さんに着てもらい、役のイメージにピッタリの衣装をスタッフみんなで話し合いながら決めるのです。
成田凌:「加々美稜真役の成田凌です。よろしくお願いします!」
ちょっぴり緊張気味の成田が挨拶を済ませると、すぐに衣装合わせがスタート。
ラックにズラリと並んだ衣装はすべて成田が演じる加々美稜真をイメージしてスタイリストのチヨさんが集めたもの。
この中からイメージに合う洋服をスタッフ全員が意見を出し合って見つけていきます。
プロデュースの東康之さんやヤング・ポール監督が考える稜真のイメージは、黒。ということで、まずはオールブラックのコーディネートを着てみることに。
監督:「うーん……。おしゃれだけど、ダボッとし過ぎていてリアルな感じがしないなぁ」
成田によく似合っているけれど、刑事という役柄なのでもう少し動きやすさを重視したスタイルがいいみたい。
監督:「素材感のある黒いシャツはいいと思うから、パンツだけ交換してみましょうか」
雰囲気がガラリ。これを見た監督は納得の表情。
が、撮影を担当する芦澤明子さんから「闇でのシーンが多いから、せっかくの衣装がつぶれてしまうかも」と、鋭い指摘が!
役を構築する上で重要な衣装。それが見えないのはマズイ……。
スタイリスト:「では、明るい色を着てみましょうか」
余談ではありますが、成田がなぜカメラ目線なのかと言うと、衣装を着た成田をスタッフがすべて記録用に撮影しているからなのです。
そしてネイビーコーデに着替えた成田。
ちょっと知的度数がアップした感じ?
食い入るように見つめる監督とプロデューサー長澤佳也さんから、「よさそう」とのお言葉、いただきました!
プロデュース:「せっかくだから他の色も着てみない?」
ということで、まずは白シャツ。
プロデュース:「ちょっと爽やか過ぎるか……」
続いて趣向を変えてブラウン。
監督:「ノーカラーもいいですね。でもブラウンよりは無彩色がいいかな」
少しずつみんなが考える稜真像ができあがってきたところで、髪型やヒゲの確認が入ります。
この日は事前のリクエストで、ヒゲを伸ばしてきた成田。
加々見稜真のイメージとしてヒゲはアリだけど、実際に演じる成田は似合うのか? ということをチェックしようというわけです。
ヘアメイク松井里加さん:「ヒゲに合わせて髪型はオデコを出して、少し大人っぽくしてみるのはどうでしょう?」
満場一致でヒゲ&オデコ出しのヘアスタイルが決定。
そして衣装の最終調整へ。
スタイリスト:「グレーのノーカラーシャツがあるので着てみましょうか」
プロデュース:「グレーもアリだね。シャツはグレーか黒、パンツはさっきの黒でいこう。残る足元はどうしよう?」
監督:「刑事役だから走りやすい靴がいいのでは?」
スニーカーだとカジュアル過ぎるので、男臭さのあるレザーの編み上げブーツを履いてみることに。
撮影では全力疾走するシーンもあるので、見た目だけでなく足へのフィット感も自分で履いて確認します。
おっと、成田がカメラに気付いた!
時間が経つにつれ、次第に撮影スタッフたちと打ち解けていく成田。
着替えの合間には監督やスタイリストと談笑する一幕も。
こうして成田凌が演じる加々美稜真のヴィジュアル作りが無事に完了!
衣装合わせを終えた成田は、最初とは別人のように精悍な顔つきになっていました。
作品への第一歩を踏み出して、手応えを感じたのかな?
今回のドラマ『FLASHBACK』の撮影に向けての意気込みを聞いてみました。
成田凌:「今は撮影が始まるのが楽しみで仕方ないんです。もちろん不安もあるし、この作品でコケたら役者として一生やっていけないだろうとも思っています。だからこそ本気でぶつかっていくしかないですね。1日のうちの9割は、この作品のことを考えてます」
目の前にいる成田が、輝いて見えてきた……。こんなにカッコよかったっけ(笑)?
よし! こうなったら普段はなかなか聞けない、ちょっとシリアスな将来の目標も突っ込んで聞いてみよう!
成田凌:「モデルとしても役者としても、色んな人の目に止まるような存在になるのが目標。そのためには、誰が見ても“カッコイイ”と思ってもらえるヴィジュアルを作らないといけないと思うんですよ。だから最近は、カラダ作りのために、プロテインを飲んだり、肉もたくさん食べるようになりました。僕は、戦隊モノのヒーローで例えるなら“赤”でいたいんですよ(笑)」
最後はいつもの成田らしく茶目っ気たっぷりに締めくくったけれど、言葉の端々からは成田が役者にかける真剣な思いが滲み出ていて、なんだか少し目頭が熱くなってしまいました。
もうこれは期待していいってことだよね、成田?
さぁ、次はカメラテストだ!
http://www.fujitv.co.jp/otn/b_hp/914200234.html
Text by Misato Kikuchi
Photos by Akira Onda