基本性格
天から与えられた
何かを“持ってる”人
呂不韋は、一介の商人から身を起こし、秦国の臣下の最高位・相国にまで上り詰めた男。財力にものを言わせて才能ある人物を集め、着々と人脈をつくり、最終的には王座を狙っている。そんな呂不韋タイプのキミは、美貌とか、何かの才能とか、親からの財産とか、何か“持ってる”人。房宿の「房」は、堂の傍らの小さな部屋のことで、房宿は、自分の部屋以外にもうひとつ部屋を持てるような恵まれた運気を持つことを表す。ただ、与えられたものにあぐらをかいて努力をしなければ、宝の持ち腐れ。また欲張りすぎたり、人を頼りすぎれば、突然、大ピンチに見舞われる。与えられることに慣れすぎず、人への思いやりや自分から与える気持ちを持つことが、房宿の本当の成功と幸せには不可欠とされている。
呂不韋タイプってこんな人
モテ度は高いが落とし穴も
房宿は、美しさや財運、才能などが異性を惹ひきつけることも多いのでモテて、人もうらやむパートナーを見つけることも。ただ、モテすぎて、浮気問題などでつまずくことも。また、美貌やお金は永遠には続かないし、異性に頼りすぎると、どこかで不安を抱えることも多い。呂不韋も、昔、愛人だった太后との関係がアキレス腱(けん)になったが、異性関係では誠実さを忘れずに。
交渉のエキスパート
人を惹きつけるものを持っているうえに、緻密で何事にも熱心な房宿は人間関係も巧み。利害関係にも敏感なので、人との交渉、取引などは大得意。気がつくと、みんな気持ちよく房宿を助けていたりする。有能な人の力を引き出す、借りるのもうまいが、それだけに身近な人を利用するだけでなく、大事にすることが大切。そういえば、呂不韋の失脚の決定打も側近の昌平君の離反だった。
誰より強い金運を持つ
房宿は、27宿中で一番金運が強いとされる宿。自らの才覚で稼ぐだけでなく、家が金持ちだったり、財力のある配偶者に恵まれたり。豊かな生活をもたらす、さまざまなきっかけに出会える。そのせいか、お金や財産に執着したり、豊かさに大きな価値を置くことも多い。お金で世の中を変えようと考える呂不韋もそうだが、房宿は、ある意味で筋金入りのリアリストだ。
コミュニケーション力対決では
思慮深さでやられがち
觜宿も房宿も、コミュニケーション能力が高く、人の力を引き出しながら自分の運気を伸ばす点は似ているが、持って生まれたもので勝負する天然系の房宿に対し、觜宿は経験から学ぶ苦労人タイプ。利害が一致すればよい協力者だが、対立すれば、思慮深い觜宿に房宿はやられがち。王座を狙う房宿タイプの呂不韋には、觜宿タイプの王の側近・昌文君は最強のライバルだった?