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古着のリビルド(再構築)!「エリミネイター」でロンドン在住デザイナー「ミキ フカイ」インスタレーション開催中

「MIKI FUKAI:THE WORKS 展」の模様。長袖ボタンダウンシャツ(カラー:白、サックス/価格:26,250)、デニムシャツ(価格:33,600円)、デニムロングシャツ(価格:35,700円)、トレンチコート(カラー:ベージュ、ネイビー/価格:99,750円/予約受付)、ステンカラーコート(カラー:ベージュ、ネイビー/価格:89,250円/予約受付)

ミキ・フカイ氏は1967年東京生まれ。文化服装学院スタイリスト課を卒業後、フリーのスタイリストを経て93年渡英。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションで舞台衣装を学び帰国。スタイリスト及びコスチュームデザイナーとして活動し、98年に再渡英。2000年にセントラル・セント・マーティンズのMAファッションコース入学し、2002年に同校を首席で卒業し修士号を取得するという経歴の持ち主だ。

2003年2月に「MIKI FUKAI」のデビューコレクションを発表して後、ロンドンを拠点に活動している。

ミキ・フカイ氏は自身のコレクションについてこう語っている。

「私自身はジーンズのリメイク(ボトムスのみ)以外の服に関しては、自分の作っているものがリメイクと思われてしまう事には、正直な所、違和感があります。古着の一部を解いて作り直しているわけでは無く、ほとんどの物は、全て解体し、改めて裁断し直すので、通常の服を作る以上に時間が掛かります。古着はあくまでも素材として使っているに過ぎません。

では、何故そんな手間をかけて作るのかと言うと、古着の持つインディヴィジュアル性に惹かれるからです。古着には、自分の手元に来るまでに、それぞれいろいろな歴史があって、時間を経て出来た素材感というか、その古着のもつ風合いは、決して人工的な加工を施しては出来ないものです。

それぞれの古着と向かい合い、その個性を生かしながら、自分の手を加えることによって、また新しいものに生まれ変わらせる。それが他の人の手に渡って、また歴史を刻んで変化していく。そういう所に魅力を感じるのです」

ベースとなる古着が辿って来た歴史に、「MIKI FUKAI」の手によって新たな歴史が刻まれる。そして、それらにまた新たな自分だけの歴史を盛り込む、洋服。

古着好きなら違った角度からの刺激を受けるはず。

MIKI FUKAI:THE WORKS 展
期間:2011年12月3日~2012年2月29日(年内は12月29日まで営業/年始は1月3日から営業)/場所・問い合せ:「ELIMINATOR」3階「EDGE OF THE LOOKING GLASS by Kim Jones ART SPACE」(住所:東京都渋谷区代官山町10-1/TEL:03-3464-8144)/展示内容:新作、アーカイブ作品/展示・販売価格(アーカイブは不可):長袖ボタンダウンシャツ(カラー:白、サックス/価格:26,250)、デニムシャツ(価格:33,600円)、デニムロングシャツ(価格:35,700円)、トレンチコート(カラー:ベージュ、ネイビー/価格:99,750円/予約受付)、ステンカラーコート(カラー:ベージュ、ネイビー/価格:89,250円/予約受付)など

Text by Takafumi Hojoh

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